ごあいさつ

全国地域包括ケアシステム連絡会 代表理事 村城 正

介護・医療をめぐる環境が日々厳しくなっております中で、日夜ご奮闘されていることに敬意を表します。

2018年度の「医療と介護」報酬改定(一部制度の見直しを含む)の内容が決まりました。

全体としては、医療・介護とも若干のプラス改定になっておりますが、今回の改定は双方にとって大変厳しいものとなっていると言えます。

国は、団塊の世代が全て後期高齢者となる2025年に向けて、地域包括ケアシステムの構築を急いでおりますが、一方で深刻な財政難もあって、“サービスの効率化や重点化” “給付範囲の見直し” 等を同時に断行せざるを得ない状況となっています。

しかし、これまでのところ「地域包括ケアシステム」の構築についての取り組みが全国的に遅れており、このままでは地域の中に行き場のない高齢者が急速に増加していく事が懸念されます。

多くの医療事業者や介護事業者は、こうした厳しい状況の中で「安心して暮らせる地域づくり」「地域福祉の向上」をめざして奮闘されているものと思いますが、更にスピードアップさせて「地域包括ケアシステム」づくりや「経営事業の安定化」を図っていくことが必要かつ重要になっていると考えています。

このような情勢において、私たちは「地域包括ケアシステム」の構築に向けて先駆的に取り組んでおられる法人及び団体、またそのことに大きな関心を寄せ、積極的な取り組みを試みようとされている皆さんの「情報交換」の場(ネットワーク)、「学習・交流」の場、「政策提言のとりまとめ」等の場として、2017年の7月に「全国地域包括ケアシステム連絡会」を立ち上げました。

現在、全国で約80を超える法人及び団体の皆さんにご加入頂いておりますが、このネットワークを更に広げていく中で「地域包括ケアシステム」を創り上げ「地域福祉の向上」に寄与していきたいと思っております。

つきましては、これらの趣旨をご理解の上、是非とも当連絡会にご加入頂きますように心からお願い申し上げます。

全国地域包括ケアシステム連絡会
代表理事 村城 正